テッド・チャンの『理解』を思い出した。

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/15(日) 18:21:33.07 ID:gyFus2FT0


>>62
>西洋はどうだか知らないけど。東洋、特に日本では武術に精神性を重んじるから大いに関係ある



そっか。出かける前にもうひとつだけ聞きたい。
魔術の世界のように、武術の世界にも有名じゃないけどモノ凄い実力を持った人がいる。
で、その人が興味深いことを言ってたんだ。


「究極的には、近づいてできることは離れても可能になる」と。


武術的に言えばさ、柔道のように相手の襟首や袖を掴んで重心を崩すとする。
でも、今度は体に触れなくても、自分が攻撃を繰り出すことにより相手が防御
反応を示す。で、防ぐにしろ、かわすにしろ、相手は重心を移動させたり体勢
を変えたりするので、計算された距離、角度、タイミングで攻撃を繰り出すと、
結果的に衣服なんかつかまなくても相手に変化を与えることができるようになる。


上手くすると、それだけで重心が崩れるとのこと。あくまで原理的にはな。
そして、その理論を進めていくと、高いレベルでは攻撃すら出さなくても、意識の作用により
離れていても相手の重心が崩せる世界があるという。さらにいえば、崩しなどではなく、もっと
率直に突く(ダメージを与える)という行為でさへ、離れていても相手に作用を及ぼすことができる
ようになるんだとさ。一握りの人間で、あとはまがいものばかりの世界だけどな。


その話を聞いたとき、別の友達(インド人)が、インドには武術家じゃないけど、離れていても相手の
命を奪えるレベルの修験者も居る、といってたのを思い出した。ヨガだかバラモンだか知らないけどね。


近づいてできることは、離れていてもできるって発想は、時間と空間と世界、なんか魔術と繋がりありそう気がするよw