Kindle Unlimitedまとめ(SF・ファンタシー篇)
海外と国内に分け、一応五十音順にしてある。
まずは海外篇から。
アシモフは『夜来たる』を筆頭に、グーテンベルク21から再発されてる3作がKindle Unlimitedに(旧版は早川から出ていたもの)。
ジョン・ヴァーリイは創元で二冊にまとめられた〈八世界〉シリーズの短篇集のうち一冊が。
ジャック・ヴァンスは『終末期の赤い地球』。
A・E・ヴァン・ヴォークトはこの二冊。
映画にもなったジョン・ウィンダム の『トリフィドの日』。映画は怖かったなあ。
H.G.ウェルズ。グーテンベルク21が再発してる旧作と、新しい翻訳では光文社の古典新訳文庫からの『タイムマシン』がKindle Unlimitedで読める。
ジュール・ヴェルヌ。グーテンベルク21が再発してる旧作が16作ほどと、創元SF文庫の『十五少年漂流記』。
ジョージ・オーウェルは『一九八四年』の旧訳版を中心に5作。
オールディスは『寄港地のない船』。オールディスの処女長篇が21世紀に翻訳されたこともビックリなのに、kindle化されて読み放題にもなるなんて。
ジョン・W・キャンベルは『遊星からの物体X』の原作である『影が行く』と、最近ヒットした『火星の人』みたいなサバイバル系SFの古典『月は地獄だ!』の二冊。
ヨースタイン・ ゴルデルは『ソフィーの世界』の上だけ。下ももちろんkindleにはなってるんだけど、これもプロモーションか。
メアリー・シェリーはもちろんこれ。
ヒューゴー賞受賞、ネビュラ賞受賞作、世界幻想文学大賞受賞作も収録したキジ・ジョンスンの『霧に橋を架ける』がKindle Unlimitedに。これはうれしい。
E・E スミス。グーテンベルク21から旧訳版の〈レンズマン〉シリーズと〈スカイラーク〉シリーズ。東京創元社からレンズマンの第一作『銀河パトロール隊』。
ギャビン・スミス。つい数ヶ月前に出たバリバリの新刊だけれども、シリーズ物なので、これもプロモーションという判断のようだ。
創元SF文庫からジョーン・スロンチェフスキのキャンベル記念賞受賞作。
カレル・チャペックはこの二冊。
ディックは仁賀克雄が噛んでて色々スッタモンダあったオリジナルの短編集が。
刊行当時話題になったラヴィ・ティドハーの『完璧な夏の日』もKindle Unlimitedに。
コナン・ドイルはホームズもあって、それはミステリ篇(?)で取り上げるつもりなんだが、SFということなら、この三冊か。
オールダス・ハックスリーの『すばらしい新世界 』。
エドモンド・ハミルトンは『天界の王』などハヤカワから出てた旧作の再発が3作。
エドガー・ライス・バロウズ(E・R・バローズ)は、創元から出てた火星シリーズと地底世界(ペルシダー)シリーズが全巻。*1
ロイス・マクマスター・ビジョルドは『戦士志願』が。
フィリップ・ホセ・ファーマーはハヤカワSF文庫から出ていた『緑の星のオデッセイ』。
アルジャーノン・ブラックウッドは光文社古典新訳文庫の二冊にインディーズ出版社の二冊で計四冊。
レイ ブラッドベリは『十月の旅人』。
ジェイムズ・P・ホーガンは初期の傑作『星を継ぐもの』と、最新の長篇『揺籃の星』の上のみ。
創元が最近推してたマーク・ホダーは、ハードカバーで出てたスチームパンク三部作が全部Kindle Unlimitedになってる。
エドワード・D・ホックの〈サイモン・アークの事件簿〉が1、2共に。
『イシュタルの船』や 『蜃気楼の戦士』で有名なファンタシー作家、A・メリット。
ロバート・F・ヤング。これも最近出た長篇がKindle Unlimited化。
エリック・フランク・ラッセル。ハヤカワから出ていた長篇と短篇集の再発が。
続いて国内篇。
秋津透(著)、あろひろし (イラスト)の〈ルナ・ヴァルガー〉は全巻。
朝松健。「魔術戦士(マジカルウォーリアー)」のシリーズを含め系八冊。
海野十三をSF作家とみるかミステリ作家とみるかむずかしいところだが創元から出ている短編集が二冊、目についたのでここで紹介しておく。
大原まり子は初期の佳作と、星雲賞受賞作、日本SF大賞受賞作の3作。
小川一水は朝日ソノラマから出ていた長篇を加筆し、ゆうきまさみの表紙イラストで。
ハヤカワのJコレから『波の手紙が響くとき』を出してるオキシタケヒコは、シリーズ物の一巻が。
鏡明の唯一の著作である伝説の連作がKindle Unlimitedに。
川又千秋の『幻詩狩り』。
かんべむさし。デビュー作である『決戦・日本シリーズ』を含む3作。
菊地秀行は、なんともラノベっぽいタイトルの長篇が。出自は朝日ソノラマだし、ラノベっぽくてもかまわないんだけどさ…
貴志祐介は『ダークゾーン』という長篇(上下)のみ。
北野勇作は短篇が一本だけ。
栗本薫。グイン本体はもちろんないが、見落としていたグインのコミカライズ(六巻までKindle Unlimited化されており、そこが原作の五巻までの模様)と、同じく伊集院大介物のコミカライズを発見。
小池一夫が毎日新聞の日曜版に連載していた時代小説(?)が、高橋留美子の表紙絵でラノベレーベルから。
黒史郎の『未完少女ラヴクラフト』。全然知らない作家なんだが表紙が気になった。
小松左京は『首都消失』に『虚無回廊』と大作が二作と、徳間から出てた短編集がなぜか一冊。
普段は警察小説なんかを書いてた今野敏がいきなり出したガンダム小説(?)。僕が読んだころは二巻ぐらいまでしか出てなかったが、その後完結したようで、今回、一巻のみがKindle Unlimitedになっている。
榊一郎。「デビュー作「ドラゴンズ・ウィル」の後書きに記載されていた幻のヴァージョン3。イラストレーターは藤城陽氏。2001年から2002年に上下巻で出版された同人誌を1冊にまとめ、応募者全員プレゼントだった設定資料集を巻末に掲載。電子書籍版として再販」とのこと。
同人誌からのこういう流れもあるんだな。
笹本祐一はこの二冊。
菅浩江は創元の『ゆらぎの森のシエラ』と祥伝社文庫の収録作品などがいくつか。
SF篇に入れていいかどうか迷うけれど、杉作J太郎の『応答せよ 巨大ロボット、ジェノバ 』。
田中光二。現時点でKindle Unlimitedになってるのは学研から出てる架空戦記物のみ。
田中ロミオは『人類は衰退しました』の一巻と、単独の長篇がいくつか。
都筑道夫は創元でまとまってる『未来警察殺人課』。
二階堂黎人は徳間から出ていたSFミステリが。
はやみねかおるは〈ミステリ篇〉(本当にやるのか?)でもちろん挙げるつもりだったんだけれど、とり・みきイラストでレビューでもSFだという声多数のこの作品だけはここで挙げとく。
最近、新刊が出て一部の界隈が騒然とした、火浦功のその新刊が(内容は既存の短篇の再編集版のようだ)。
平井和正。e文庫で出て、その後、kindle化したものはKindle Unlimitedになってる模様。最近、生頼範義がらみで刊行された祥伝社版の〈アダルト・ウルフガイ〉シリーズや『幻魔大戦』、『真幻魔大戦』は読めないが、初期の傑作『サイボーグ・ブルース』や、徳間から出ていた『黄金の少女』を含む〈ウルフガイ〉シリーズがあるので、充分読みではある。
古川日出男はKindle Singleで出されたこの短篇集が。
星野亮。全く知らない作家なんだが、士郎正宗が表紙絵を書いてること(とあらすじ)が気になった。
堀晃の『バビロニア・ウェーブ』。
松尾由美はハヤカワ・SFコンテスト受賞のデビュー作『バルーン・タウンの殺人』を含む二作。
眉村卓。創元SF文庫から出てる『司政官 全短編』が。
山本弘。単独の著作となると〈ビブリオバトル部〉の上下と、『MM9』が対象になってた。
夢枕獏は『猫弾きのオルオラネ』、〈サイコダイバー〉の一作目『魔獣狩り・淫楽編』と、釣りに関するエッセイがいくつか。
以上かな。
ラノベも覗いてみたが全然わからなかったので、ハヤカワで本を出したことのある作家やSFMやSF系のレビューサイトに取り上げられたことのあるものに限定した。
「くくり」の問題もあると思うし、見落としも多いと思うが、まあ、そこはご愛嬌ということで。