シアノアクリレート法


用意するのはガラス板(プレパラート)か薄いアルミ板、密閉できる小さな容器、アロンアルファの3つです。ガラス板などに指紋を付けた後に密閉容器にガラス板を入れ、容器内にアロンアルファを数滴垂らして密封。1時間程度待つと、指紋がくっきりと浮かび上がっています。詳しい方法は「シアノアクリレート法」「シアノアクリレート 指紋」などで検索。当然ながら毒性があるので、容器を開封した際は目を近づけず、さらに中の空気を吸わず、換気の良い場所で行うことが大切です。


指紋をセロテープなどで保護した後に解像度2400dpiでスキャナを使ってスキャンします。Photoshopなどを用いて画像処理を行って指紋を強調。さらに余分なゴミなどを除去します。画像を反転した後に、レーザープリンタ(白黒可能)を用いて透明フィルム(市販されています)に1200dpiで指紋を印刷。


最後に、即座にトナーが転写された透明フィルムの上に、木工用ボンドか水性ラテックス接着剤を塗布して固まるのを待ちます。こちらも換気の良い場所で行いましょう。


あとは固まった接着剤を剥がして指に貼り付けて認証を行うだけ。まさに突破出来たからといって “誰得” な状況ですが、それよりも寝ている間に指紋認証をされてしまうソーシャルハッキングの方が大きな問題のような気がしてなりません。


このシアノ法はヒト指紋に含まれる成分に重合反応させる方法です




まず、シアノアクリレートを調整溶解した溶液をつくります
その調合試薬を研究用ホットプレートに2〜3滴、滴下します
指紋検出したい検体とホットプレートを検出用ボックスに入れ
ホットプレートを加熱、シアノアクリレートの蒸気に暴露させます
すると潜在指紋の隆線に含まれる成分が重合反応の開始剤となり
ポリマー変化現象を起こし、指紋が白く浮かび上がってきます
と・・・少し難しく書いてみましたが




・・アロン○ルファとかを溶媒調整して・・
・・気化(ガス化)して・・吹き付ける・・だけです・・


今回実践するのは、前述の通り、白い煙でモクモクブワブワ……って方法です。ですが、今回は煙を出さないで検出します。
この検出法は、「シアノアクリレート法」と言われます。
指紋がありそうなところにシアノアクリレートの蒸気を噴霧すると、指紋が白く浮き上がってきます。
なぜ、白く浮き上がるのかというと、シアノアクリレートは、水と反応して白くなるからです。もうちょい詳しく説明すると、シアノアクリレートは、指紋に残っている水分(汗とか)に反応します。つまりこの検出法は、指紋が付けられてからすぐに検出しなければなりません。
そうしないと、指紋の水分がどんどん蒸発し、他の方法でないと検出できなくなります。結構厄介です。


で、このシアノアクリレート、入手方法はすさまじく簡単です。そこらに転がってたりする、アロンアルファです。その中に含まれてます。
ていうか、容器のキャップ周辺に白い粉っぽものがついてきた接着剤はすべて使えます。