オメルタ

オメルタ~沈黙の掟~


血の掟(ちのおきて、Omertà)とはシチリアのマフィアにおける約定。服従と沈黙の掟、オメルタの掟とも言う。マフィアのメンバーになるための誓いをするとき、互いの親指に針を刺し血を出して、それを重ね血が交わることで一族に加わったとする儀式を行うことからこの名が付いた。俗にマフィアの十戒とも呼ばれる。
シチリアのマフィアのメンバーは、いかなることがあっても組織の秘密を守ることが求められ、メンバーになるときこれを誓約する。これに反して秘密を暴露した場合は激しい制裁が加えられる(突然行方不明になり、口には石が詰められ拷問を受けた跡のある惨殺体でのちに発見されるお礼参りの例が多数ある。これを防ぐためにアメリカでは証人保護プログラムが存在する)。また、この掟はメンバー内に限らず一般住民にも求められ、観光客がマフィアについて尋ねたとしても一切答えないことがある。