オレンジジューステスト

コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学


個人的にはどう見積もっても3人で4ヶ月かかる量なんだが、予算が1人で1ヶ月、と言って来た。理由は「Cからの流用だから」。
参ったな。自分としては、C++/CLIはもはや別言語だと思っているんだが。
どうにも上司と顧客に説明出来ない。説明出来ないのは、自分が理解していないせいだ、と言われればそれまでなのだが、自分の感覚で言うと、高段者がうっている将棋や囲碁の一手を初心者に教える、とでも言うか、小学生に微分積分を教えるというか、そんな感覚がある。


zu2 オレンジジューステストだな。 / ワインバーグを読もう 2011/08/06


コンサルタントの秘密』という本で、「オレンジジュース・テスト」という、クライアントが業者を試す話しがあります。そのテストとは、パーティを開きたいクライアントが、ホテルの宴会係に「朝七時に、七百人が絞りたてのオレンジジュースで乾杯する朝食会を開いてくれ」というリクエストをした時にどう答えるか?というものです。


ホテルの宴会係は、「それはできます、しかし△△の準備がかかります」と伝えます。そうすると、クライアントは「君はオレンジジュース・テストに合格した」と言います。それは何かと問うと、クライアントは、無理な話をお安い御用です、という人は信用できない、と言います。


何事にもトレードオフ(何か求めれば他の何かを犠牲にしなくてはいけない)は発生しますが、仕事が長期的なものほど、トレードオフを説明できない人が間に立つと、クライアントも業者も不幸になります。