チェリー・ピッキング

Pillows & Prayers (Cherry Red 1982-1983)


CDセールス vs. デジタルセールスの問題というのは、何曲/何枚売れればということじゃなくて、今までアルバムCDが主力であった音楽産業が、デジタル配信を導入して以降、アルバムではなくシングルでばかり売れてしまう、というチェリーピックの問題なのね。デジタル配信でもアルバムが今までのように売れ続けていれば、そんなに問題にはなっていなかったわけで。


チェリー・ピッキング(英語:cherry picking)とは、数多くの事例の中から自らの論証に有利な事例のみをならべたてることで、普遍的な真理や政治的な妥当性を導こうとする論理上の誤謬、あるいは詭弁術。cherry-pickingの語義はサクランボの熟した果実を熟していないものから選別することであり、転じて「いい所取り」「(特売品専門の)購買者」「つまみ食い」の意味で使用される。
たとえば、「政治家の世襲は良いか悪いか」という論題で、全世界に無数にいる世襲政治家の中から評価の高い人間か低い人間だけを選んで、「AもBもCも世襲だから世襲は良い」「甲も乙も丙も世襲だから世襲は悪い」と論じるのがこの誤謬にあたる。