たったひとつの冴えたやりかた

たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)
相変わらずヒマなので、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの連作中篇集を読んだ。


最近、翻訳が出た『輝くもの天より墜ち』/"Brightness Falls from the Air"と、背景を同じくする未来史を舞台にした、ハインラインもかくやという連作中篇集。ティプトリーの遺作でもある。


てかさー、この表題作は、以前、SFMの投票で、オールタイムベストワンになってしまったこともあるんだけど、いくら"第二のティプトリー・ショック"*1とかがあったとしても、こんな甘ったるい話を、オールタイムベストワンにしちゃいかんよなー。
ティプトリーには、もっと凄い超絶作があるだろよと。
これで泣いちゃうってのは、ちょっと気持ち悪いと思います。

*1:痴呆症の夫をショットガンで射殺して、自分も自殺した