アザーン(اذان adhān)


W53SA
アザーンから始まる幕張の朝。既存住民から騒音被害で訴えられなければいいけど
2013/11/15


アザーンاذان adhān)は、イスラム教における礼拝(サラート)への呼び掛けのこと。ユダヤ教のラッパ、キリスト教の鐘と同じような役割をしているが、肉声で行われることに特徴がある。「神は偉大なり」という意の句「アッラーフ・アクバル」の四度の繰り返しから始まる。
一日五回の礼拝の時間の前に礼拝の時間が来ることを伝え、周辺に住むムスリム(イスラム教徒)にモスクに集まるよう呼びかけるために、モスク、あるいはモスクのミナレットから呼びかけられる。現在は拡声器を使って流されることが多い。時計代わりとして、信徒の一日の生活上の節目となっているとも言われる。
アザーンの習慣と唱えられる内容は、マディーナ(メディナ)時代のムハンマドと教友たちによって定められたとされ、慣行(スンナ)としてイスラム教徒に守られている。必ずしもアラビア語で行わなければならないわけではないとされるが、アラブ諸国以外のイスラム国であってもアザーンアラビア語によって行われている。トルコではアタテュルクの改革の一環としてアザーントルコ語で行うことが定められたが定着せず、ふたたびアラビア語に戻されたほどである。
ただしアザーンで用いられるアラビア語には、現地の訛りが存在しており、各地のアーンミーヤやペルシア語、トルコ語の影響で、語句の発音等に変化が見られる。
イスラム教国旅行記ではしばしばアザーンを指して「一日5回モスクから流れるコーランの朗誦」といった記述が見られるが、これは誤解。アザーンは礼拝への呼び掛けであって、コーランの朗誦ではない。


アザーンとは、モスクのミナレットから礼拝の時間に礼拝を呼びかける呼びかけのことです。
本来はムアッジンと呼ばれる人がミナレットのバルコニーから叫んでいたのですが今は設置されている
スピーカーから流れます。言っている節は基本的に同じなのですが節の付け方がその場所やモスクによって
違う(哀愁に満ちた調子や叫び調だったり)ので比べてみると面白いです。


言っている言葉と意味は・・・


アッラーフ・アクバル(アッラーは偉大なり)×4(場合によって2回)


アシュハドアンラーイラーハイラーラー(アッラーの他に神はなしと私は告白する)×2


アシュハドアンナ・ムハンマダンラスールラー(ムハンマドはアラーの使徒私は告白する)×2


ハイヤ・アッラサーラー(礼拝においで)×2


ハイヤ・アラルファラー(救われるためにおいで)×2


アッラーフ・アクバル(アッラーは偉大なり)×2


ラー・イラッハー・イラッラー(アッラーの他に神は無し)×1


夜明け前の朝一番の時には礼拝は眠りに勝るというフレーズが入るそうです。


実はこのアザーン、非イスラム圏では実施されていないことが多いのですがそれはなぜでしょう。 東京、名古屋のモスク、シンガポールのモスクにはアザーンがありません。それは、ノン・ムスリムの方々への配慮、近所迷惑あるいは騒音にならないようにするためです。


アザーンの呼びかけをする人はアッズィンといいます。すばらしい声でとても上手な人もいるし、音程が変で途中で息がきれてしまう人もたまにいます。必ず男性がします。人々に礼拝時間が来たことを告げるこの役目のパハラ(評価)はとても高いと言われています。


インドネシアに住んでいると、早朝4時を過ぎたあたりから5時にもならない時間にこのアザーンの大音響で目が覚めてしまい、嫌なご経験をされたこともあると思います。しかし、ここは「イスラム圏」の一部だということで、大目に見てあげて下さいね。預言者ムハンマドのスンナ(義務ではないがするとよいもの)によると、早朝の礼拝の後は、再び寝ないのが良いとされているのです。生活が朝型なのですね。