ビシュト(بِشت,bisht)

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名前:ビシュト(بِشت,bisht)
別名:ミシュラーハ(mishlah)、アバー(aba)
地域:アラビーヤ(Arabia, Arabiya)、イラーク/アルイラーク(Iraq, al-Iraq)、シリア/スーリヤー/アッシャーム(Syria, Suriya, al-Sham)
民族:アラブ人(Arab)
性別:男性用(men's)


UAEの男性は通常、カンドゥーラ(kandura)またはディスダーシャ(dishdash)と呼ばれる白くて長いシャツドレスを着る。冬には茶色やグレーなどの色のついたカンドゥーラを着る人もいる。しわが寄らない素材で、常に清潔に見える。ドバイとアブダビではカンドゥーラのデザインが微妙に異なり、ドバイでは襟や袖が付いているものがよく見かけられる。


1日のうちで、仕事や礼拝、ディナーなどさまざまな活動に合わせて何回も着替える人もいる。そのため、常に真新しく清潔な印象を与える。一般的に、男性はクローゼットに50枚以上のカンドゥーラを持っており、クリーニングには一度に20枚も出すといわれる。典型的なカンドゥーラの仕立て代はDh100〜200(約3,200〜6,500円)ほど。


グトラ(guthra)は男性がかぶるヘッドスカーフ。最もポピュラーなのは、真っ白か、赤と白のチェックのもの。このチェックはベドゥインの伝統的な模様で、砂漠のさまざまな要素から身を守るのに役立つといわれる。グトラかぶり方は人によって異なる。グトラの下にはガフィヤ(Ghafiyah)というデザインの織り込まれた白い帽子をかぶる。


イガール(Egal)はグトラを押さえるために使う黒い紐。かつてはベドゥインが夜間にラクダの足を結んでおくのにも使われた。最近の若者はイガルを使わず、グトラを頭に巻いて押さえることも多い。このかぶり方はハムダニヤ(hamdaniya)と呼ばれる。


ビシュト(Bisht)は、ジャケットのようにカンドゥーラの上から羽織るもの。身分の高い人が着たり、イードや結婚式、シェイクを訪問するときなど特別な機会に着る。