よつばと!

よつばと! 11 (電撃コミックス)
物語は、とある少女「よつば」が引っ越すシーンから始まるのだが、まるで「たったいま「よつば」が世界に発生した」ようにしか見えない。
それほど世界は不可解で、その雰囲気はまるでセカイ系のようだ。
その不可解さの原因は「よつば」の視点でしか世界が描写されていないことにある。「よつば」にとって世界は未だに未知なのだ。
よって、「よつば」がどこで生まれ、どうやって「とーちゃん」と出会ったか、そういう「よつば」のバックグラウンドは、ついに11巻になっても明かされない。
なぜ秘密を明かさないのだろうとずっと思っていたのだが、畢竟そういうことは、このマンガの面白さとは関係がないのだった。