メガネオレル

床屋で髪を切り終わってメガネを掛けようとしたら、ほんの少し触れただけで、右の「つの」のところからフレームがポキっと折れてしまった。
これまでも何度も曲げてしまい、その度にメガネ屋でゆがみの補正を繰返したフレームだったので、金属疲労を起こしていたのだろう。
裸眼視力は両方とも0.1以下でメガネなしでは到底生きていけないので、たまらず床屋からの帰り道にあるメガネ屋に駆け込んだ。
乱視がきつく、この折れたメガネを作ったときも、レンズ在庫がないとかで出来上がりまでニ週間近く待たされた旨相談すると、以前もお世話になったことのある店主*1が「それじゃこのレンズを生かして、フレームだけ交換することにしましょうか」と提案してくれた。
費用も出来るだけ掛けたくなかったので、この言葉にすぐさま飛びつきお願いすることにした。「時間はどれぐらい掛かりますか?」と聞くと、思いがけなく15分ほどで出来るという。
そのまま店で待たせてもらい、15分後にメガネが出来上がったときには、ホッと胸をなでおろした。


唯一、問題があるとするならば、新しいメガネで人相が様変わりしてしまったことか。
レンズに使えるフレームはやはり限られており、店主が「これとこれとこれと…」と選んでくれたものは数種類しかなかった。
その中から、自分では一番マシと思ったフレームを選んだ筈なのだが、今朝、洗面所の鏡に写っていたのは、どう見ても渡辺みちおのマンガに出てくるデブでスキンヘッドの金貸しにしか見えなかった。orz

*1:半年ほど前に飲み屋でいい気になって紹興酒を飲み過ぎてしまい、駅からの10分ほどの帰り道のあいだに4回もコケたことがあり、その最後の4回目がこのメガネ屋の前だった。店から出てきた店主は「大丈夫ですか?」と助け起こしてくれて、倒れてアスファルトに顔をぶつけた所為で曲がったメガネのフレームをその場で直してくれた。思えばあのとき曲がったのも、この折れた箇所ではなかったか。