デスレース

デスレース2000 [DVD]
ポール・W・S・アンダーソンの次回作が、ロジャー・コーマンの『デスレース2000』のリメイクだと初めて聞いた時は、何かの悪い冗談だと思ったもんだが、新旧ふたりのB級映画キングが関わった末に生まれたのは、どんな凶悪なモンスターかと思いきや、なんだか「マイナスとマイナスを掛けたらプラスになっちゃった」ような普通の映画で拍子抜け。
てか、ポール・W・S・アンダーソンは、題材としてSFアクションが異常に好きというだけで(笑)、フツーに職人監督なので(良く云えば。悪く云えば「凡庸」ということだが)、いつも、そこそこ楽しめるレベルの映画にはなるのだった。
本作も、マイケル・ベイ風の動きの激しいカメラワークで、この荒唐無稽な物語をスタイリッシュに見せているが、てぇことはマイケル・ベイが撮ったら、もっともっと燃える映画になったんじゃないかしらん(笑)


オリジナルの『デスレース2000』は、むかーしむかし子供の頃にテレビで見たのを微かに覚えているのだが、はて、こんな復讐譚だったかいな(^_^;)?
もっと荒唐無稽な莫迦映画で、ノリ的にはスティーヴン・キング原作シュワルツェネッガー出演の『バトルランナー』に近かったような。
あと、これって原作はロバート・シェクリーだったよねえ…とググってみたが、全く関係ないんだね。
まあ、コレやらスティーヴン・キングの『バトルランナー』の元ネタは、シェクリーの短篇『恐怖の報酬』なんだけども、それだけシェクリーのイメージは強烈なのだと、改めて思い立った次第。


本作自体は、2chの実況とかで盛り上がるだろう良く出来たパーティームービーで、ただし、これがテレ東で放映されても、鯖落ちまでは、しねえかなあ(笑)